婚活の落とし穴1
佐和子が大手結婚相談所A社に入会した頃の話(2010年1月)である。
サービス内容について一通りの説明を受け、プロフィールを作成することになった佐和子だったが、結婚相手に求める条件を書こうとしてペンが止まった。
他の項目については割と簡単に埋めることが出来たのだが、希望年収についてどう書けばいいのか考え込んでしまったのだ。
佐和子の父の年収は数千万は下るまいが(正確な金額は知らない)、まさかこのご時世の適齢期男性に父と同程度の経済力を要求するほど佐和子も世間知らずではない。
佐和子自身の年収が400万円台なので、彼女自身と同程度かそれ以上であれば世間体を気にする両親もさすがに文句を言うまいと考えて「400万円以上」の項目に丸をつけようとしたのだが・・・。
担当者「ダメですよ〜注連野さん。
理想はもっと高く持たなければ^^」
佐和子「え?」
担「もっと強気に出てちょうどいいぐらいですよ〜〜^^」
そう言って担当者は勝手に油性ボールペンで「600万円以上」の項目に丸を付けてしまった。
佐和子は困惑した。
33歳(当時)という年齢を考えて、強気に出ることができるとは思えなかったからである。
そこで担当者が席を立った隙に持っていた修正液とボールペンでこっそり「400万円以上」と修正した。